

うんちは健康と成長のバロメーターです。
成長するにつれてうんちの様子も変わるので、日ごろの観察に役立てていきましょう。
注意が必要な赤ちゃんのうんちの色
母子手帳にこのようにうんちの色を比較する表が付いるので参考にしてください。
①赤色のうんち(注意)
血が混じっていると注意が必要です。ジャムのような粘り気があるのが特徴です。
症状:顔色が悪い、嘔吐、不機嫌、元気がない
細菌性胃腸炎や腸重積の可能性があるので、病院に診察に行ってください。
②白色・クリーム色のうんち(注意)
健康なうんちは茶色くなります。
色が付いてない場合は、胆道の障害が考えられます。
胆道閉鎖症、ロタウイルス性胃腸炎の可能性があります。
④~⑦が正常なうんちになります。
③黒色のうんち(注意)
胃潰瘍の可能性があります。
胃や十二指腸潰瘍など、上部消化管で出血があると、うんちが黒くなります。
鉄分を飲んでいる赤ちゃんもいると思いますが、その場合はうんちは黒くなるので問題ありません。
うんちの色に注意して
まだ言葉が話せない赤ちゃんは、自分の体調を伝える事が出来ません。
うんちの色を見て、体調管理をしてあげましょう!
もし問題があるうんちの色の場合、すぐに病院に診察しに行きましょう。
正常な赤ちゃんのうんちの色
①黄色のうんち(正常)
離乳食がまだ始まってない赤ちゃんは、黄色っぽいうんちになる事があります。
うんちには、ビリルビンという色素を含んだ胆汁があり、緑色になる事もあります。
離乳食が進むと茶色いうんちになります。
①赤色のうんち(正常)
少量の赤色であれば、問題ありません。
硬いうんちの場合、肛門が少し切れて血が付く場合もあります。
トマトを食べさせて、消化できずに血に見える事も多くあります。
うんちが食品なのか、血なのか判断する必要があります!
食べたものでうんちの色が変わる
大人と違って、歯も腸も出来上がっているわけではありません。
かみ砕く事も出来ず、消化機能も万全ではありませんのでうんちとして出る事があります。
これは以上ではなく、赤ちゃんも大きくなれば大人と同じようになります。
もし食べたものがうんちとして毎回出てくるのであれば、工夫が必要です。
ポイント
- もうすぐ砕いてあげる
- 食べやすいサイズにしてあげる
- 消化が良い物にする
0~4か月頃のうんち
生まれて間もないころは、1日に10回以上うんちをすることもありますが、だんだんと回数は減っていきます。
回数の個人差が大きく、1日に1回の赤ちゃんもいます。
ゆるくて水っぽく、量も少なめ(1~2か月頃)
だんだんとドロドロ状に。回数も減る(3か月頃)
1日1回~10回程度。個人差が大きい。
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- 母乳かミルクかで回数や色は違います
- 母乳やミルクの量が多くなると量も多くなります
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うんちのにおいがすっぱいんだけど大丈夫?
酸っぱい匂いは腸が健康な証拠です。
うんちがにおうのは、大腸にいる細菌の活動で発酵・腐敗が進むからです。母乳やミルクだけの頃の赤ちゃんの腸には、ビフィズス菌や乳酸菌が多いため、腐敗臭ではなく酸っぱい匂いがします。
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Answer
回数が多いだけなら心配なし。
赤ちゃんはまだ排便のコントロールができません。また、食道が動くと自動的に直腸が動き、うんちが出る「反射」もあります。
刺激にも敏感なので、ちょっとした刺激でもうんちをしてしまいます。特に新生児のころは回数が多いものです。おむつかぶれに注意してあげてください。

Answer
吸収されなかった脂肪やカルシウムなので心配いりません。
うんちの中に白いツブツブが見られることは3~4か月の頃によくあります。これは母乳やミルクに含まれるカルシウムがうんちに混じって出てきたものなので心配いりません。


Answer
腸から出ている分泌物なので心配いりません。
うんちを滑らかに押し出すため、腸壁からは粘液が出ています。ぬるっとした鼻汁のようなもので、時々うんちに混じっています。ただし、多量に出ているときは炎症を起こしているかもしれないので医師に相談してください。
5~8か月頃のうんち
離乳食が始まり、1回食、2回食と量が増えると共に、うんちの水分が少なくなります。
うんちの状態においや色、形が大人に近づく。
離乳開始の頃:一時的にゆるくなったり、硬くなったりする
離乳2回食の頃:色がますます茶色になり、形状も硬くなってくる
※食べたものや体調によって、色や硬さが変わったり、食べたものがそのまま出てくることがあります。
よくあるうんちの疑問

Answer
赤ちゃんの自然な反応です。だんだん薄れていきます。
新生児期の赤ちゃんは、体や手足に触れると反射的に全身に力を入れます。
このようなことは4か月過ぎ頃からだんだん見られなくなります。


Answer
赤ちゃんが消化できない硬さや大きさだったのかもしれません。
2歳近くまでは腸が発達していなかったり、咀嚼がうまくできないことから、食べたものが消化しきれずに、そのまま出てきてしまうことがあります。
特にニンジン、トウモロコシ、ほうれんそうなどは消化しにくいので、うんちに混じることがあります。
より小さく切ったり、軟らかめに調理するなど工夫しましょう。

Answer
機嫌が悪くなく食欲もあるようなら進めて大丈夫です。
離乳食開始の頃には、うんちがゆるくなったり硬くなったり、おなかの調子が定まりません。毎日うんちの状態が違うと心配になりますが、機嫌も悪くなく、食欲もあるならばそのまま離乳食を食べさせてみてください。

Answer
黄色や緑色は普通のうんちの色なので心配いりません。。
離乳食が始まり、母乳やミルク以外の食べ物を口にするにつれて、うんちの色も茶色っぽくなるのが一般的です。
しかし、離乳食が始まったばかりの頃は、母乳もミルクもたくさん飲んでいるので、緑色のうんちが出ることもあります。
おしりのホームケアをしよう
便秘の時綿棒にベビーオイルをつけ、1cmほど肛門に入れ、10秒ほどゆっくり回して抜きます。
下痢の時下痢のうんちは刺激が強いので、すぐおむつ交換をしましょう。汚れがひどいときは、シャワーや座浴で洗って清潔にして、しっかり乾かすことがおすすめです。

うんちの汚れが入りやすい細かい部分も、おしり拭きで丁寧に拭き取ります。おしりを拭くときは、こすらないことが大切です。