私は産後間もなくの頃、急に涙が出たり、気持ちが下がってしまったりという事がありました。
症状は人それぞれですが、これは産後ママなら誰しもが起こりうる事です。
産後のママの精神状態はどういったものなのか、原因や症状を見ていきましょう。
「マタニティーブルー」は産後に起こる症状
「マタニティーブルー」は妊娠中に起こるものと思われがちですが、実は産後の症状です。(中には臨月など出産前に症状が出る人もいます。)
マタニティーブルーの主な原因は、ホルモンバランスの変化です。
出産で胎盤が排出されると、体内のホルモン量が急激に減少します。この変化に体がなじめず、情緒不安定になりやすくなるのです。

旦那さんや周りの方は、ママの出産・育児疲れをフォローしつつ、優しく見守ってあげましょう。
症状が長く続いた場合は「産後うつ」の可能性
出産後数週間、数カ月たっても同じように情緒不安定な状態が続く場合は、「産後うつ」の可能性も考えられます。
原因は、マタニティーブルーと同様、ホルモンバランスや体調変化なども原因ではありますが、それ以上に、育児不安や必要以上のプレッシャーを感じてしまっていたり、周囲の協力が得られず育児の“孤独感”を感じていたり……といったことも大きく影響します。
産後うつの症状は赤ちゃんが産まれた1~3週間後に症状が現れるのが一般的ですが、数ヵ月後や1年後に発症する場合もあります。
産後うつはよく起こること
調査によると、7人に1人の割合で産後うつの症状を経験しているそうです。
主な 産後うつの症状は以下のとおりです。
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- 気分が落ち込む
- 気分の浮き沈みが激しくなる
- 突然泣いてしまう
- 赤ちゃんを可愛いと感じない
- パパを避けてしまう
- 食欲がなくなる
- 食べ過ぎてしまう
- 寝付けなくなる
- 眠りすぎてしまう
- ひどく疲れて元気がなくなる
- 以前は楽しんでいたものが楽しめなくなる
- イライラしたり、すぐ怒ったりする
- 良いママではないと不安になる
- 無気力、羞恥心、罪悪感、自分に価値がないと思う感情に陥る
- 集中力がなくなる
- 物事への対応力が落ちる
- 重度の不安に陥りとパニック発作が起きることがある
- ママ自身や赤ちゃんを傷つけるような衝動に駆られる
- 死や自殺について繰り返し考える
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産後うつはママの責任ではありません。残念なことに原因がよく判らないため、多くのママが罪悪感を感じたり、または自分を恥じたりしています。
自分の感情がはねつけられているとか、他人に批判されていると感じるママもいます。
治療を必要とする病気であることを忘れないでくださいね。
「誰かに頼る」事は悪いことじゃない!負担は共有しよう
ママ一人だけで育児はとても難しいです。初めての事ばかりで、ママも赤ちゃんもわからない事だらけです。
わからない・できない・不安・心配など、これらはママ一人で背負えるものではありません。
旦那さんや家族、友達、病院など、頼れる人にはとことん頼りましょう。
負担を共有することによって、ママの気持ちは軽くなります。
負担を共有することによって、ママの大変さを周りの人は知ることができます。
1人で苦しみに耐えるようなものではないのです。